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  • 液晶画面は見る時間と距離が重要!
  • 液晶画面は見る時間と距離が重要!

    先日、来春高校進学のお子様のご両親とお話しさせて頂きましたが
    高校では、学校の授業でタブレットが必修になることを聞きました。
    今後のコロナもどうなるかはわかりませんが
    場合によっては、自宅待機による遠隔授業になることも考えられます。
    また、スマートフォンに限らず、液晶利用のゲーム機も普及にて
    子どもたちは光エネルギーに多く晒されています。
    昨年、Nスペ5min.「わたしたちの“目”が危ない 超近視時代サバイバル」
    にて紹介された動画をまずはご覧ください。
    【今、私たちの目がかつてないほどの危機に陥っている。
    最新の調査から「眼軸近視」という目の異常が、
    子どもたちの間に広がっていることが明らかになった。
    その実態に迫ると共に、「すぐにできる」対策法もお伝えする。】


    放送内容(2021年1月30日)

    放送内容の補足

    本来近視は2つに分けられます。
    屈折性近視と軸性近視です。
    屈折性近視は近くを見る場合に目が行う「調節」を行う
    毛様体筋が緊張した状態が残って見かけ上に近視になることです。

    近くの物を見る時には、ピントを合わせる動作を眼は行います。

    遠方を見ていてピントが合う状態で、近くの物を見た時、眼の中の水晶体が同じ状態であれば
    ピントは網膜に結びませんのでぼやけた像を見ることになります。

    そこで水晶体を膨らませてピントを合わせます。
    このピントを合わせる動作を
    「調節力」といいます。
    この水晶体を膨らせることを行うのが
    毛様体筋と呼ばれる眼の筋肉にて
    ピントを合わせているわけです。

    毛様体筋が緊張すると、水晶体と毛様体筋をつなぐ「チン小体」が緩みます。
    緩んだことによって水晶体の横に引っ張る力が弱まって、
    水晶体は本来の厚みに戻って膨らみ、水晶体のレンズカーブが大きくなって、
    光を曲げる力が強くなって、ピントを眼の後方から前方に合わせることが出来ます。
    つまり、毛様体筋が緊張しない場合は、チン小体が水晶体を引っ張って
    水晶体のレンズの厚みを薄くしているわけです。


    (なかしま眼科より画像使用許可頂いてます)
    しかし緊張がほぐれ切らない状態
    つまりリラックスして遠方を見ているつもりでも
    毛様体筋が緊張している場合はピントがずれてしまいます。

    この屈折性近視は、眼科診療にて治すことができます。
    しかし軸性近視は治すことが出来ません!
    眼軸とは、角膜から網膜までの長さの事です。
    通常は成長に伴って眼軸は伸びます。
    目を細めることにより見える範囲が広がります。
    視力低下の割合と眼軸近視の割合の差は
    目を細めて視力検査を行った子が多い事がわかります。
    この目を細めることによって見えるようになることを
    ピンホール効果といいます。
    放送の視力測定の光景で目を細める子が多いのも
    視力測定を少しでも良くしたいという
    子どもの気持ちからです。

    (NHKスペシャル「わたしたちの“目”が危ない」より引用)

    30㎝以内の距離で見る場合に、
    絶えず調節力にてピントが合えば問題ないですが、
    長時間見るのは毛様体筋の緊張継続が難しくなり
    網膜よりもピントが後ろにずれてしまいます。
    目を細めて見えるようにしても
    実は長時間維持は疲れてしまって
    目を細めることも出来なくなります。
    その状態が長く継続すると
    それを見るための順応として、
    眼球が大きくなってピントを合わせようとします。
    これが眼軸が伸びてしまう原因です。
    視力低下の割合と眼軸近視の割合が
    大きく違うことも
    視力検査で目を細める子が
    かなりいることがわかると思います。
    一旦眼軸が伸びた場合は
    治すことが現在の医学では無理です。
    実は軸性近視の怖いとろろは、
    引っ張られて大きくなるため
    物を映す網膜が薄くなったり、
    神経を圧迫したりします。
    それが原因で、
    網膜剥離や緑内障になる確率が高くなります。

    (NHKスペシャル「わたしたちの“目”が危ない」より引用)
    こちらの「近視の常識が変わる!」の内容が加えられていました。

    予防策

    太陽光(バイオレットライト)が眼のドーパミンの放出を引き起こし、
    眼球(眼軸)の伸びを減少させますので、
    1日2時間の屋外活動が近視進行抑制に有効(外で日光浴!)
    室内でのデバイス使用に関してはブルーライトカットレンズを使用。
    近業距離は30cm以上離して
    3つの20「20分近業したら20秒間20フィート(6M)遠くを見る」
    近視を抑制する方法を眼科にて行う。ちか眼科チャンネル

    最後にいつも参考にさせて頂いてます「眼科医平松類」先生のチャンネルより
    「スマホ・パソコンを使っても目を良く保つにはどうすればいいのか?」

    是非ご覧ください。
    光の減衰の法則(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)
    光の減衰に関する逆2乗の法則は、
    光の強さが光源からの距離の2乗に反比例することを述べる。
    これは初期に発見された逆2乗の法則の一つである。
    証明の概略は次のとおり。
    光源からの距離が一定である球面を想定する。
    光源から出た光は直進するため、すべてがこの球面を通過する。
    つまりどんな直径の球面を想定しても、
    その球面を通過する光の量は等しい。
    一方で球の表面積は半径の 2 乗に比例するので、
    光の強さは光源からの距離の2乗に反比例する。